阿波の藍染めは、江戸時代以前から盛んだった

「藍染め」とは、植物の藍を原料とした染料を使用して素材を染めることです。原料となる藍はさまざまな種類がありますが、現在の徳島ではタデ科の「タデ藍」が主流となっています。
世界的に見た藍染めの起源は、約5000年前にも遡るといわれていて、日本では奈良時代の布類に藍染の手法が使われているものが発見されています。

藍染めが日本で多く普及したのは、戦国時代に武士社会で藍色を「褐色」として縁起のよいものとして身につけるようになったことがあげられます。また、タデ藍を発酵させた「すくも」という染料が開発され、生産が容易になったことも要因のひとつといわれています。
このころから阿波地方では藍の栽培をおこなっていて、木綿が普及して藍染がさらに本格化する江戸時代には、阿波藩が地場産業として藍染を奨励。現在でも徳島県が日本の藍染産業の中心的役割を果たすことにつながっています。

 

海陽町から「藍」の新たな魅力を発信

海陽町に本社を置く、明治30年(1897年)創業の縫製会社「株式会社トータス」では、“藍”の持つ本来の抗菌作用や消臭効果などの“薬草としての藍の効能”に着目し、藍染めの研究をはじめ、十数年前から藍染め製品に力をいれ、冷え性やアトピーなどの肌トラブルに悩む方でも着用できる、自然環境と肌に優しい肌着を製作し、「あまべ藍」と名付け藍染めの魅力を全国に発信しています。
  “肌着は第二の皮膚”と話す悦子さんは、直に身につけるものだからこそ、安心なものでなければと言い、藍の持つ本来の効能を十分に引き出すため、化学薬品などは一切使わず、全て手作業での生産にこだわっています。

株式会社トータス専務「亀田悦子」さん
 

また、長年にわたるものづくりの経験から、肌着などの衣料品はもとより、ハンカチや手ぬぐいなど、魅力溢れる藍染め製品の生産に活かしています。

出典:株式会社トータス facebook
 

本来の“藍”の持つ効能を引き出すため、手づくりにこだわった生産体制は、原料である藍の栽培も自社で手がける徹底ぶり。もちろん身につけるものだから、農薬を使わずに栽培を行っています。

出典:トータスブログ
 

また、染料として使用しない種や茎などは食べることも可能で、実際に食品としても使用されています。例えば、同社が販売する「あまべ藍そうめん」は国産小麦に農薬不使用の藍の葉を練り込んだ手延べそうめん。藍の風味を楽しむことができます。

 

こちらは、自社畑で農薬不使用で育てた藍草の茎と種を使い、焙煎してティーパックに。ポリフェノールを多く含み、ノンカフェインですので妊婦の方やお子様でも安心して飲んで頂けます。

 

”藍”の薬用としての効果、そして美しい風合いは、日本文化に根付いた伝統のもの。衣類の染料としての藍、食用としての藍、また、雑貨、インテリアへの活用など、本来もつ“藍”の特色を活かしながら、ここ海陽町で、“藍文化”はこれからも新たな進化を遂げています。

「株式会社トータス」に関連するお礼の品

閉じる