10年間の改良を重ねて誕生した徳島県独自の地鶏

阿波尾鶏は、県内で古くから飼育していた地鶏を改良することにより誕生した品種です。赤笹系軍鶏という品種を10年間、純粋繁殖により増殖と選抜淘汰を繰り返すことで、体質頑健で飼いやすく、繁殖能力も優れており、肉色が濃く、脂肪が少なく、グルタミン酸など旨味成分も多い軍鶏を造成することができました。 しかし、この軍鶏は、晩熟で産卵数が少なく、純粋種のままでは実用化に向かないため、ブロイラー専用種の雌系統(白色プリマスロック)に交配して新たな肉用鶏を作出。その品種が「阿波尾鶏」です。

阿波尾鶏は徳島県西部や南部の豊かな自然とゆったりとした環境の中で、80日齢以上かけて丹念に飼育された高級鶏肉として生産しています。 ブロイラーよりやや大きめですが、他県で生産されている地鶏と比較すると、発育体重・飼料要求率とも最上レベルにランクされる内容となり、県組織及び業界・農家が一体となる生産販売体制を確立して「徳島県養鶏協会」の事業として出発しました。現在では厳重な品質・管理体制のもと全国に出荷されています。 その生産量は、平成10年度から「地鶏」のなかで全国1位になり、平成16年度の生産羽数は地鶏の中で群を抜き200万羽を達成しました。
阿波尾鶏の品質の良さに注目したのが、海陽町に本拠地を置く食肉加工業者「株式会社丸本」でした。小規模生産に合致した阿波尾鶏を、生産者と共に全国的な地鶏ブランドとして押し上げ、現在では阿波尾鶏の徳島県内シェアの65%を占めています。

株式会社丸本の社員の皆さん 出典:株式会社丸本ツイッター
 

“阿波おどり”と“阿波尾鶏”、「ほれはおもしろい、ほれでいこ」で決まったブランド名

阿波尾鶏が開発され販売される時期には、「名古屋コーチン」や「比内地鶏」といった先発の地鶏ブランドが大きなシェアを握っていました。開発を手がけた徳島県の畜産研究所では、後発商品がその列強に戦いを挑むためには、大きなインパクトが必要と考えます。そこで、ある職員が尾羽根が美しい鶏の姿形から、徳島県で有名な「阿波おどり」の躍動感を感じて「阿波尾鶏」と駄洒落で呼んでいたことに注目。インパクトのある名称に、当時の畜産課長が「ほれはおもしろい、ほれでいこ」といって名称が決まったといいます。

阿波おどりの強烈な躍動感のイメージは、消費者が阿波尾鶏を認識するために、大きく貢献しました。しかし、阿波尾鶏が日本一の地鶏ブランドになったのは、もちろんネーミングだけではありません。アスパラギン酸やグルタミン酸といった旨味成分を多く含んでおり、味や品質にも消費者に支持される理由があります。 一大生産地である海陽町には、阿波尾鶏が食べられる飲食店が多くあります。新鮮で高品質な阿波尾鶏をさまざまな料理で堪能してください。

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