清冽な水と自然の恵みが育む、隠岐の地酒。

信念を胸に弛まぬ努力を続ける杜氏の心意気。

島根県内を中心に多くの蔵元が参加し、新酒の出来を競う「出雲杜氏自醸清酒品評会」。歴史あるこの品評会で、平成28年・29年酒造期と2年連続で最優秀賞に輝いたのが「隠岐誉 大吟醸斗瓶囲い」です。

酒造好適米である「山田錦」を精米歩合35%になるまで丁寧に磨きあげ、ガラス製の斗瓶でじっくりと熟成させた限定品。時間、手間がかかるのはもちろんのこと、杜氏の愛情と技能のすべてを注いで醸した「酒造りの極致」ともいえるお酒です。ガラス製の斗瓶で熟成させることで雑味のない上品な香味が際立ち、すっきりとした中に感じられる奥深い味わいも魅力です。

この酒を手がけたのは、隠岐酒造株式会社で杜氏をつとめる小島修一さん。普段は西ノ島町に暮らしており、仕込みの期間のみ「隠岐の島町」へ渡って酒蔵に寝泊まりする…という生活を25年以上続けています。
杜氏といえば「酒造りの最高司令官」ともいわれる存在。前任者の引退に伴い、小島さんが杜氏に抜擢されたのは平成25年酒造期から。それ以前にも、小島さんは酒造りの重要な工程を担う「麹師」として20年以上のキャリアを重ねてきました。そんな小島さんだからこそ、隠岐酒造の酒造りの技と信念を、自然なかたちで継承することができたのです。
「目指すのは、澄んだ味わいの中に芳醇な深みのある辛口の酒。何杯でも飲みたくなるキレイな酒かな」
控えめながらも言葉を大切に選び、ゆっくりと語ってくれた小島さん。そんなところからも、真面目で誠実な人柄が伝わってきます。

隠岐酒造の手がける酒の種類は豊富で、米や麹の種類もそれぞれに異なります。最新設備による徹底した品質管理にこだわりながらも「手をかけるべきところは、これからも手作りで手がけて、常にワンランク上の酒造りを目指していきたい」と小島さん。名水百選にも選ばれた隠岐の清冽な水、豊かな環境、酒造りに携わる職人たちの弛まぬ努力が融合して、隠岐酒造の酒は年々、美味しさを増しているのです。

そんな隠岐の地酒を多数取り揃えているのが「安藤本店」。蔵造りの趣ある店内では、「隠岐誉」各種をはじめ、「御所」ちょっと変わり種の「海藻焼酎 いそっ子」など隠岐酒造のお酒が多数そろいます。

「ちいとだいど、どげかえ?(少しですが いかがですか?)」 「あじみ さっしゃい(おあじみしてみてください)」 試飲のコーナに、島のことばが書かれたポップを発見!なんだかちょっとうれしい気分に。

淡麗辛口で飲みやすいと評判の「隠岐誉」。山の幸、海の幸に恵まれた隠岐の食文化を象徴するかのように、すっきりとした味わいでどんな料理にもよく合います。神事から晩酌まで、島の人々の暮らしとともに歩んできたこの味わいをぜひご賞味ください。

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