いわがき養殖発祥の地で生まれた 「隠岐のいわがき」。

プリプリ&クリーミーな牡蠣の王様

牡蠣の旬といえば冬をイメージしますが、初夏に旬を迎える牡蠣があるのをご存知ですか?それは「岩牡蠣」。大ぶりなその身と濃厚な味わいで「冬の牡蠣をもしのぐ美味しさがある」と人気を集めています。  

西ノ島町で育てられる「隠岐のいわがき」は3月〜6月に旬を迎えます。大きいものは大人の手の平サイズにまで成長し、ずっしりと重く身入りの良いのが特徴。ぷりっぷりなその身にかぶりつくと、心地よい弾力とともに「海のミルク」と称されるクリーミーな旨みが美味の余韻となって広がります。  

実は西ノ島町は、いわがき養殖の発祥の地。西ノ島町で岩牡蠣養殖を営む中上光さんが、長年かけていわがき養殖に取り組み、1992(平成4)年に日本で初めて、岩牡蠣の人工種苗による養殖を成功させたのです。  
それまで岩牡蠣は、素潜りによる漁獲が一般的で、なかなか手に入らない高級品でした。さらに西ノ島では天然の岩牡蠣が少なかったため、岩牡蠣は漁獲の対象ではなかったのです。また、就業当時は「イタヤ貝」の天然採苗による養殖が試験的に始められていたころでした。

「自分が二十歳くらいの頃から父親に『この先どうなるかわからない。次に何をするか常に考えておけ』と口癖のように言われていて。その時、調べたうちのひとつが岩牡蠣だった。あの時の親父の言葉が、進むべき道を示してくれたということかな」
朗らかな笑顔でこう話してくれたのは、前述の中上光さん。父のあとを継ぎ、イタヤ貝、ヒオウギ貝の種苗生産を続けながら、並行して岩牡蠣の研究を続けてきました。失敗も重ねましたが、「その失敗が、私と岩牡蠣を育ててくれた」と振り返ります。

「養殖に成功した時はそりゃあ嬉しかったよ。(岩牡蠣の)ちょうつがいの緑色の部分が、まるでエメラルドのように綺麗に見えたくらい」  
そんな思い出を語りながら見せてくれたのは、一番最初に水揚げしたという岩牡蠣の殻。内側に書かれた「平成5年 11月」という文字が当時の中上さんの喜びを表しています。

「島全体が活気づいてくれたら」という中上さんの願いもあり、その後、いわがき養殖は島の一大産業へと発展。近年では「隠岐のいわがき」としてブランド化もすすみ、その人気は全国区へと広がっています。同時に衛生管理も徹底し、紫外線殺菌海水による20時間以上の浄化工程を義務づけるなどその安全性も高く評価されています。

「西ノ島のいわがきの美味しさは、周辺海域の環境の良さによるところが大きい。生活排水の影響もほとんどなく、餌のプランクトンも多い理想的な養殖環境だからね」と中上さん。3年〜4年間という長い年月をかけ、栄養豊富な海の中で育てられる「隠岐のいわがき」、一度食べれば、その違いは歴然です。

また、そんな「隠岐のいわがき」をさらに楽しめるよう開発されたのが活魚倶楽部の「プロトン隠岐のいわがき」。磁束・電磁波・冷風をハイブリッドしたマイナス40度の急速凍結技術により、鮮度と旨みを保つことに成功。これにより、生食の岩牡蠣が長期にわたって提供できるようになりました。大きさ、食味ともに牡蠣の王様と賞される「隠岐のいわがき」をぜひご賞味ください。

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