山中に佇む、花の寺「柳谷観音 楊谷寺」

眼の観音さま「柳谷観音 楊谷寺」

「柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)」は、長岡京市の静かな山中にひっそりと佇む、眼病平癒の祈願所として有名な寺院です。平安時代より天皇家公家を初めとする眼病に悩む人々から信仰されてきました。その為、境内諸堂には天皇家ゆかりの歴史ある品が数多く所蔵されています。

境内では弘法大師(空海)が眼病に効く御霊水とした独鈷水(おこうずい)をいただくことができ、毎月17日の縁日は各地からの参拝者で賑わいます。また、縁日の毎月17日のみ、御本尊の十一面千手眼観音を拝観することもできます。

 

京都屈指の“あじさい”の名所

別名、あじさい寺と呼ばれている楊谷寺は、美しい庭園があることでも有名です。約400平方メートルの庭園を有し、府指定の名勝になっています。境内には、約27種5,000株にも及ぶ、様々な品種のあじさいが植栽されており、見頃を迎える、例年6月~7月には“あじさいウイーク”と称したイベントが開催され、多くの観光客で賑わいをみせます。境内には「あじさいのみち」が整備されており、青・紫・白などの色彩鮮やかな大輪花を咲かせ、訪れる観光客の目を楽しませてくれる、京都屈指の人気のあじさいの名所です。

 

紅葉の隠れた名所としても人気

楊谷寺は“あじさいの名所”だけではありません。“紅葉の名所”としても人気があります。標高が高いことから、京都としては見頃が遅い11月中旬ごろから紅葉シーズンを迎えます。楊谷寺を取り囲みながら、周辺の山々が赤く燃ゆる光景は、京の都の情緒が溢れ、とても美しい景色を楽しむことができます。

 

四季ごとに趣向を凝らした“花手水”

近年、楊谷寺は“花手水”発祥のお寺として人気があります。2017年からはじまった花手水は、手を浄める手水舎を四季の花々で彩るというもの。紫陽花、コスモス、紅葉などで、手水舎を彩り鮮やかに飾った写真はSNS上で人気となり、多くの観光客が花手水を観るために訪れるようになりました。今では花手水の聖地として人気を博し、季節ごとに行われるイベントには市内外から多くの観光客が訪れ、四季の彩を楽しんでいます。

 

京の歴史と花を巡る旅へ

ひっそりと山中に佇む楊谷寺は、歴史と花のお寺です。境内諸堂の天皇家ゆかりの品を巡りながら、鮮やかな四季折々の花に彩られた、ここだけの特別な景色をどうぞお楽しみください。

山中に佇む、花の寺「柳谷観音 楊谷寺」No.252123-03-0006

柳谷観音 楊谷寺
住所:〒617-0855 京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
TEL: 075-956-0017(開門時間 9時〜17時、最終受付時間 16時30分)
公式ホームページ https://yanagidani.jp/

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