息吹を吹き返せ、西山。

たくさんの生き物が暮らす西山を未来に引き継ごう
京都西山再生プロジェクト

京都府長岡京市の西域を占める森林を、私たちは「西山(にしやま)」と呼んでいます。
市域の約4割を占めており、多くの森林や動植物が生息している西山。長岡京市の代表的
な景観であり、人々に愛されています。

平成17年度から森林所有者や市民団体、企業、学識経験者、行政などが一体となって、
森林保全活動に取組んできました。西山森林整備推進協議会HP

一方で、社会情勢や生活様式の変化により、人々が山に入らなくなり、その結果、西山の
自然環境が変わっていきました。 例えば、
[1] 暗い森の進行
木々が生い茂り、太陽の光を通さない「暗い森」が広がっています。暗い森の中では木々
の根元に自生する下草などが成長できず、それらをエサとする動物にも影響を与えます。

[2] シカによる食害
シカの繁殖により、樹木の新芽が食い尽くされ、植物の生育が阻まれています。

[3] 放置竹林の拡大
竹は成長速度や繁殖力が高く、数カ月で20m前後まで伸びる為、手入れがされていない
竹林は、山地へと拡大。広い空間や光を必要としないこともあり、うっそうとした竹林
が際限なく広がり、他の植生を衰退させています。

このままでは西山の緑が危ない。

西山は、放置竹林の拡大や増えすぎたシカにより新芽が食べられ、木々が育たないなどの
様々な問題を抱えています。多様な生物が暮らしにくい森に変わりつつあることが課題に
なっています。これを、なんとかしたい!

美しく、楽しく、健全な恵みの森を未来へ、子どもたちの為に残していきたい。

京都西山再生プロジェクトでは、「西山の再生」を合言葉に、10年計画プランを作成し
西山の森林保全活動に取り組みます。目指すは「カブトムシ」や「オオムラサキ」など、
多様な生き物が暮らすことのできる森。

そんな理想の西山をつくり上げるために、約15ヘクタールの範囲に660本の植樹が
必要です。カブトムシの森をつくるため、新芽がシカに食べられないようにシカ除けの柵
を施し、日照量を確保する為、不要木の伐採を行います。そして、クヌギの苗木を植樹
します。また、オオムラサキの森をつくるため、沢沿いなどに、幼虫の食草となるエノキ
の苗木を植樹します。このように、山を訪れる人に楽しんでもらえるような森づくりを
進めていきます。

西山を歩いていると、静かな森に沢のせせらぎが響き渡ります。 風で揺れる木々、
そこからの木漏れ日が美しく輝いています。ふと足元を見ると、新しい木々の芽が自然の
大地に根付いていました。皆様の応援があれば、西山は今よりもっと良くなります。
オオムラサキやカブトムシが暮らす森、多様な生物が暮らす森づくりには、皆様の応援が
必要なのです。

京都西山再生プロジェクトNo.262099-01-0002

長岡京市の西域に息づく森林、西山。
多くの来訪者に愛されてきた自然の宝庫が、様々な
環境変化によって生き物が住みにくい森へと転化
しつつあります。元気な西山を取り戻す為、皆様の
ご協力をお願いします。

※このプロジェクトは、寄附の使い道を「京都西山
再生プロジェクト」として受付させていただきます。

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