岩倉のトマト職人が育てる、水から生まれた完熟トマト。

こだわりあり!工夫を重ねて作り上げた食感。

岩倉市内に合計約80アールのハウスを持ち、トマトの水耕栽培を行う船橋哲夫さんは、トマト栽培歴50年、水耕栽培に切り替えて30年のベテラントマト農家。「糖度などの数値やブランド品種より、食感がよく食べてみておいしいと感じられるものを作りたい」と種苗メーカー担当者と二人三脚で改良を重ね、「百貨店の高級トマトよりおいしい」と、近隣の名古屋市や春日井市からわざわざ買いに来るファンを持つまでになりました。

水耕栽培を選んだのも、その方が安定しておいしいトマトを作ることができたから。水耕栽培がまだ珍しい時代から試行錯誤を重ね、周辺のトマト農家のグループで県外の農業試験場に教えを請いに行くなど、勉強を繰り返して今の形にたどり着きました。

この水耕設備は船橋さんの手作りで、トマトに与える水は地下水を使用し、循環ポンプにてタイマー式で1時間につき5分間ずつ、すべてのトマトに給水されるようになっています。しかし、自動化しているからといって目を離すわけにいかないのが農業。とくに水耕栽培では、一度病気が起こると土で栽培するより広まりやすいため、繊細な管理が必要です。船橋さんも毎日朝夕2回、欠かさずハウス全体を歩き、葉先の色や伸び具合などに異常がないかをチェック。「何より大切なのは、少しでも異常があったらすぐ対処すること。『まあ明日でいいか』と思うタイプの人は、水耕栽培には向いていないかもしれませんね(笑)」。受粉にマルハナバチを使うなど、新しい工夫にも取り組み続けています。

一般的に、トマトは青いうちに収穫し、輸送中に色づいて店頭に並ぶことが多いものですが、船橋さんのトマトはすべて熟してから収穫。ふるさと納税の返礼品のトマトも、朝8時から収穫作業を始め、夕方4時までに箱詰めをして、その日のうちに出荷するので、完熟のもぎたてが届きます。冬場なら室温で2週間は保存できるというもちのよさも魅力。品種と作り方の工夫だけでそれが可能というから驚きです。

輪切りにしてもゼリー部分が外れないのでサンドイッチにもおすすめですが、船橋さんの一押しは何もつけずに味わうこと。「一番のこだわり」というみずみずしい食感をぜひ楽しんでみてください。

「水耕栽培トマト」に関連するお礼の品

閉じる