丸一日船でゆったり。世界遺産・小笠原諸島への旅。(母島・南島編)

父島から足を伸ばして個性豊かな島々へ。

小笠原諸島に来たら、足を運んでおきたい2つの島があります。ひとつめは南島。父島の南西すぐに位置するこの地は、東京都の認定ガイドのツアーに参加しないと上陸できません。貴重な自然環境を守るため、1日の上陸人数や、滞在時間なども厳しく定められています。

かつて海底にあった珊瑚が隆起してできた真っ白な砂浜には、1000〜2000年前に絶滅したヒロベソカタマイマイの半化石が一面に転がっています。

一番の見所は、波の浸食で穴が空いた岩から海水が流れ込んでできた扇型の海岸。まるで竜宮城を思わせるようなアーチが、幻想的な雰囲気をグッと高めています。エメラルドグリーンに輝くこの海岸では、シュノーケリングもできるそう。5〜8月にはアオウミガメが産卵に、夏にはカツオドリの雛が訪れることもあります。

南島のツアーは、海の中の動物たちと出会うチャンス。12〜5月ごろはザトウクジラ、温かい時期にはミナミハンドウイルカやハシナガイルカがいて、遭遇率は比較的高いといわれています。深く透明な小笠原の“ボニンブルー”の海を優雅に泳ぐ野生の動物たちの姿は圧巻です。


ふたつ目は、父島の二見港から定期船「ははじま丸」で約2時間、約50km南に行ったところにある、母島です。

母島は、小笠原諸島最高峰(有人島)・標高463mの乳房山を中心に、急峻な山や崖で構成されています。バスやタクシーはないので、車やバイク、自転車をレンタルするか、ツアーに参加すると効率良く見てまわれます。

約500人が住むこの島は、父島と比べるとさらに静かで自然が豊かです。トレッキングを楽しむ人が多く、さまざまなレベルのトレッキングコースがあります。体力に自信がある人は、固有種の宝庫、乳房山がおすすめ。それ以外にも行く先々にちょっとしたルートがあるので、気軽にトレッキング気分を楽しむことができます。

ビーチなら、南と北の端にそれぞれ美しい場所あります。「南崎」は都道最南端の終点から遊歩道を45分ほど歩いた先にある、小石の海岸。大きな石が転がっている海岸「北港」は、湾のようになっているので波がとても穏やかで、海の透明度が良くわかります。

父島はもちろん、南島も母島も、貴重な生態系の宝庫。どこに行くにもルールを守り、このかけがえのない宝物をこれからもずっと守り続けていきましょう。

父島編を見る。

丸一日船でゆったり。世界遺産・小笠原への旅。(母島・南島編)No.134210-03-0002

閉じる