遊び、学べ。上士幌町の“スペシャル”な子育て施策

10年間保育料無料! 認定こども園 ほろん

待機児童ゼロ、幼稚園・保育料10年間無料―。
子どもをもつ家庭にとって夢のような子育て環境が、上士幌町にあります。
上士幌町は、ふるさと納税で集まった寄附金のうち、一般寄附と、子育て・教育の指定寄附を積み立てる「少子化対策夢基金」を設立。基金は高校生までの子ども医療費助成や、スタンプを集めて商品券をもらえる子育て支援カードなど、多数の少子化対策に利用されています。
なかでも話題を集めたのが幼稚園・保育園無料の「認定こども園 ほろん」です。

2015年に開園したばかりのほろんの園舎は、道産のカラマツ材をふんだんに用い、
高い天井からたっぷりと光が射し込む温かい雰囲気。同敷地内に保育所型と幼稚園型が併設され、0歳から5歳までの約140名(2016年10月現在)が遊び、学んでいます。

ほろんの教育方針は、「子どもが自ら、遊びをとおして学ぶ」ということ。例えば英語教育。アメリカ出身の英語教師メイさんが常駐し、ふだんから英語にふれあえるような環境を整えています。4歳、5歳児クラスでは英語を学ぶカリキュラムもありますが、メイコーナーという部屋もあり、園児誰もが彼女と遊ぶことができます。

食育も大切にしていることのひとつ。建物の中心にガラス張りの給食室があり、調理中の様子がいつでも見られます。園の畑で子どもたちが育てた野菜を使って給食が作られたり、全てではありませんが、地元産の食材にこだわるというのも食育の一貫なのです。

広い園庭では子どもたちが遊び走り回っていますが、現在、建物を挟んだ反対側の敷地にもうひとつの園庭を建設中。思い切り泥遊びをしたり、少し困難なものにも挑戦できるような庭にしようと、今年度中の完成を目標にしています。園長の香田さんは、「子ども達の遊びをどう展開していくか、健やかに育つ環境をどう作るかは、これからも考えなければいけないところです」と語ってくれました。

定員がないため待機児童はゼロ。保育園料も10年間無料と、移住をする世帯が道内だけでなく日本全国から増え、子どもを預けられるようになったので働くことができたという母親の声も少なくありません。子どもがすくすくと育つ環境が、家庭だけでなく地域の成長にもつながる。上士幌町のこの取り組みは、少子化社会における日本が目指す、自治体のひとつのモデルケースといえるでしょう。

少子化対策基金プロジェクトNo.232289-01-0001

ふるさと納税で集まった寄附金のうち、子育て・教育を選択いただいたものを少子化対策夢基金に積み立て、少子化対策に活用させていただきます。
※このプロジェクトは、寄附の使い道を「子育て・教育」として受付させていただきます。

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