リアルな質感と巨大さに圧倒する、まちのシンボルオブジェ

紋別と言えばカニ。と言われるほど、紋別ではカニが特産品として有名です。それを象徴するオブジェがあります。藻鼈川(もべつがわ)の河口、オホーツク海を望む広大な平地に威容を誇りそびえ建つ巨大な“カニの爪”。初めて訪れる人はそのリアルな質感と巨大さに圧倒され、そして、笑みをこぼします。これは、お・お・おおきい・・・。なんと、このオブジェの高さは、4階建てのビルに相当し、全体的な大きさは、実に、高さ12m、幅6m、重さは7トンにもなります。夜にはライトアップされてさらにリアル感がアップ。光に照らされ、暗闇に浮かぶカニの爪も迫力満点です。紋別の人気フォトスポットになっていますので、ぜひ巨大なカニの爪と記念写真を撮ってください。

 

実は海に浮かんでいた巨大な“カニの爪”

このオブジェは、昭和58年(1983年)に行われた「流氷アートフェスティバル」というプロジェクトで彫刻家の長崎歳氏、紋別商工会議所の桑原久雄氏、そして紋別市民によって共同制作されました。
コンセプトは「オホーツクの蒼い空と純白の世界を表現すること」。当初は、流氷の時期になると海に浮かべられて展示されていました。この巨大なオブジェが流氷の上に浮かんでいる姿は、ぜひ見てみたいところですが、現在は陸上でのみの展示となっています。陸上展示は氷上展示と違い、至近距離で見られるので、その巨大さがリアルに実感できます。また、当時は一緒に作られた“鮭の親子”と“ピラミッド型”のオブジェもあったそうですが、老朽化のため現在は見ることができません。

 

観光スポットが集まる「ガリヤ地区」

“カニの爪のオブジェ”までのアクセスは、紋別バスターミナルからタクシーで10分ほど、または遠軽方面バスの「オホーツクタワー入口」下車、徒歩7分にある「ガリヤ地区」と呼ばれる地域にあります。この地域には、徒歩20分程度の圏内に“氷海展望塔オホーツクタワー”、“北海道立オホーツク流氷科学センターGIZA”、“道の駅 オホーツク紋別”など、多くの観光スポットがありますので少しご紹介します。

 

クリオネ舞う“氷海展望塔オホーツクタワー”

紋別市のランドマークともいえる“氷海展望塔オホーツクタワー”は、360度パノラマの絶景を一望できる展望台です。独特な形をしたこの展望台は海底から突き出ている特殊な構造をしています。

 

海面上約24mの3階フロアは、オホーツク海を一望できる展望室になっています。4方向にはテラスが設置されていて、潮風を感じながら紋別の雄大な眺望を楽しむことができます。

 

海底階にあたるフロアは、海底に広がる洞窟をイメージしたミニ水族館になっていて、オホーツク海に生息する、流氷の天使として有名なクリオネをはじめ、さまざまな海中生物の展示をおこなっています。実際にオホーツクの海中を観ることができる、日本最大級の水中観察窓も設置されていて、リアルなオホーツクの海中の状況を観察することができます。

 

 

世界で唯一の施設 “北海道立オホーツク流氷科学センターGIZA”

紋別市は流氷レーダーが設置されるなど、北海道の中でも流氷研究の中心的な役割を担っているまちです。市内では流氷に関する施設はいくつかありますが、そのなかでも、“北海道立オホーツク流氷科学センターGIZA”は流氷をテーマにした科学館としては世界で唯一の施設です。
館内にあるマイナス20度という極寒の体験室では、冬の間に採取された流氷を展示していて、実際に触ることもできます。また、流氷が生まれて成長する模型や、オホーツク海ジオラマ、ドームシアターなど体験や視覚を利用して流氷の科学を知ることができます。

 

 

“カニの爪オブジェ”のあるガリヤ地区周辺は、観光施設が数多く存在しており、紋別を訪れた際は、必ず訪れたい観光スポットの一つです。ここでしか体験することのできない、紋別ならではの観光をぜひお楽しみください。

流氷のまちに鎮座する巨大な“カニの爪”No.012190-03-0001

カニの爪のオブジェ
アクセス:カーナビで「北海道紋別市元紋別11-6」でセットすると近くの道の駅「オホーツク紋別」まで行くことが出来ます。

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