まちの手引き:湯浅町

  • 湯浅町

    湯浅町は、紀伊半島西部の和歌山県有田郡に位置しています。入江状となっている地形に加えて、黒潮の影響もあり、古来から良質な漁場として発展してきました。また、温暖な気候は柑橘類の栽培に適し、「有田みかん」や「三宝柑」などの特産品を生産しています。
    古来には熊野古道の宿場町としても栄えていました。醤油発祥の地としても知られ、平成18年には、国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されるほど歴史的な建築物も多く、多数の特産品と共に訪れる人を魅了しています。

  • 湯浅町YUASA-TOWN

    湯浅町の地図

    面積20.80km2

    総人口11,961

    湯浅町役場
    住所:〒643-0002
    和歌山県有田郡湯浅町青木668番地1
    TEL:0737-63-2525
    URL:湯浅町役場ホームページ
  • 湯浅の気候が育てた濃厚な味、「田村みかん」

    有田地方はみかん栽培が盛んなことで知られています。有田みかんは、紀州湯浅の生まれとされる豪商、紀伊国屋文左衛門が紀州のみかんを江戸に運び、巨満の富を築いたという逸話でも有名です。
    田村みかんは、湯浅町田村地区で栽培されたもので、有田みかんの中でも濃厚な味わいが人気の品。海に近い山の斜面を切り開いて造った伝統的な段々畑で、ミネラル豊富な潮風と太陽の光をたっぷりと浴びて育った最高級のみかんです。

  • 絶好の漁場、湯浅湾で獲れた魚を干物で味わう

    紀伊水道をのぞむ湯浅湾は、黒潮の影響によりさまざまな魚種が水揚げされ、漁業関係者の間でも絶好の漁場として知られています。県下有数の水揚げを誇るしらすを筆頭に、アジやサバ、カマスなどの漁獲高も多いです。
    漁業の町として発展してきたため、湯浅町では干物づくりも盛んです。漁港で水揚げされた大ぶりの魚を近隣にある工場で新鮮なうちに捌いて、手作業で干物にしています。味付けにもこだわった湯浅の干物をぜひ、味わってみてください。

湯浅町 耳寄り情報

  • 湯浅町のランドマーク、湯浅城

    湯浅城は、町のランドマーク的な存在です。しかし、実はこの建物、中世時代に築城された山城である「湯浅城跡」に隣接する城を模した温泉宿。実際のお城かと見紛うばかりなので、お城に泊まれると観光客に人気です。

  • 湯浅町の固有種、湯浅なす

    まん丸なかたちが特徴的な湯浅なす。大きさは直径10cm程度、重さも400g近くになる大型のなすです。水分が少ないのが特徴で、古くから金山寺味噌のために栽培されていたといいます。現在でも湯浅の金山寺味噌には、湯浅なすが使用されているお店もあります。

  • 紀州名物、酢を使わない「なれ寿司」

    なれ寿司は、紀州地方に古くから伝わる発酵食品。酢飯を使わずに、塩と昆布で炊き上げたご飯を使います。サバの切り身を乗せて、あせ(イネ科の植物)の葉で包み5日から7日程度熟成させます。また、特有の香りがあることから、「日本三大くさ寿司」のひとつに数えられています。

湯浅町の1年

3月

シロウオまつり

湯浅町を流れる広川は、春先に産卵のため遡上するシロウオを「四つ手網」という特殊な網ですくい上げる漁法がおこなわれ、春の風物詩として町民に親しまれています。シロウオまつりでは、シロウオを堪能できるさまざまなイベントが催されます。

7月~8月

海水浴

湯浅町内には海水浴ができる海岸があり、透明度が高いことが特徴。特に西有田県立自然公園の栖原(すはら)海岸は、「和歌山夕日100選」にも選出されています。

10月中旬

三面獅子舞

顕国神社に伝わる三面獅子舞。三面とは鼻高面のオニと鬼面のワニ、そして獅子頭のことで、この獅子が町内を練り歩きます。

7月~9月の年に1度

湯浅まつり

湯浅広港を舞台に開催される湯浅町最大のイベント、湯浅まつり。「湯浅ぞめき」と呼ばれる踊りが披露され、夜になれば、約2000発の花火が夜空を彩ります。

10月頃

ギョギョっとお魚まつり

湯浅町の豊富な水産物を内外にPRするイベントです。地元で獲れた魚介類の販売や湯浅町特産品の販売が大好評。歌や踊りのパフォーマンスもあります。